帰宅したら、さい君にいきなり言われました
鬼剃頭 。
「フジがなんだかすごく興奮して電話してきたんだけど・・・・」
息子は、祭り会場から、迷子防止に持たされた携帯電話で母親に電話してきたようです。
「ほう、何があったの?」
「いや、それがよくわからないんだけど、とにかく早く来てって言ってるの。なんでも・・」
「ふん。」
「屋台のくじ引きをやってね、大当たりを出して、二個しかない景品を当てたんだって。」
へえ、ああいうものにも当たりはあるのか。だいたい、俺の息子は、祭りの屋台のくじ引きで妙な期待をして貴重な小遣いを使うような男であったか、ううむ、まだ幼いと言おうか、小さいくせに山っ気がある、と言おうか・・・
德善健髮。
-全く余談ながら、くじ引き店の露天商が詐欺で逮捕された事件がありました。賞金の高額ゲーム機を子供のために当てようとしたあるお父さんが、なんと一回200円~250円のくじを一万円分もひいて全部外れてしまい、その足で警察に通報、これを受けた警察がこの露天商のくじ340個を調べたところ、全部『外れ』で、追及された露天商が賞品はダミーでくじに当たりはない、と自白したため詐欺の疑いで逮捕されちゃったそうです。このお父さんのやや常軌を逸した執念とか、それを受けて実際に捜索しちゃう警察権力とか、ああいうものはもそも全部外れ『かもしれない』という前提は決して市民権を得てなかったのか?、とか、いろんな意味で驚きます。2013年に実際に大阪であった事件です。余談でした。-
「それでね、なんかね『ママくるまをあてた!』って言ってるの。」
「クルマ?」
「そう。」
「なんだ、そら。プラモデルかなんかか?
兒童情緒管理」
「いや、それがね、違うんだって。何しろ、二個しかない景品のうちのひとつで『フジのからだと同じくらいの大きさのくるま』なんだって。」
「え?」
同じくらいの大きさって、一メートル数十センチある、ってこと???
「それでね、当てたクルマを見張ってなくちゃいけないから、どこにも行けないんだって。」
そら、本当に小学生の体くらいあるような車と一緒なら祭り会場内をうろうろはできないだろうけど・・・・。